ゲイでノンセクシャル~人生の雨宿り~

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英英辞典のすすめ

 最近は紙の辞書よりも、電子辞書が便利な時代になりましたね。

持ち運びも楽で、単語を入れるだけで簡単に調べることができます。

そんな便利な時代になっても、使われるのは和英辞典もしくは英和辞典

ばかりで、英英辞典はあまり使われていません。

 僕は、受験期にマンツーマンで指導してくださった高校の英語の先生の

勧めもあって、よく英英辞典を使います。(とても厳しい先生でしたが、

今の僕がいるのはその先生のおかげです。とても感謝しています。)

英英辞典は、いわゆる国語辞典のようなもので、英語の言葉を英語圏の

考え方で知ることができるんです。

 例えば、「gay」は日本では男性同性愛者を指しますが、英英辞典を引くと

someone who is homosexual, especially a man

(ロングマン現代英英辞典より)

と書かれていて、ホモセクシュアルつまり同性愛者自体を指す言葉として

使われることもあることが分かります。

(「especially a man」は、直訳で「特に男性」という意味です。)

  日本語では、発音が同じなので「性的指向」と「性的嗜好」は

混同されがちですが、英英辞典を引いてみるとその違いが分かります。

 性的指向を表す「sexual orientation」は、

the fact that someone is heterosexual or homosexual

(ロングマン現代英英辞典より)

と書かれていて、日本語に訳すると、「ヘテロセクシャルであるか、

ホモセクシャルであるか、という事実」となります。

つまり、性的指向は変わり様のない「事実」に他ならないんですね

 

  一方、性的嗜好を表す「sexual preference」は、

someone’s sexual preference is whether they want to have sex

with men or women(ロングマン現代英英辞典より)

と書かれていて、日本語に訳すると、「男性もしくは女性と、

セックスをしたいと思うかどうかということ」となります。

一見すると、性愛の有無に関する定義のようですが、「preference」自体は、

if you have a preference for something, you like it more than another thing and will choose it if you can(ロングマン現代英英辞典より)

と書かれていて、日本語に訳すると、「他のものよりもそれを好きで、

出来る事ならばそれを選ぶであろう様子」となり、単に「tea or coffee?」のような

好みを指す言葉だと分かります。

 他にも、以下の記事でアメリカのアセクシャルと日本のアセクシャルは、

定義が少し違うと説明しています。「アセクシャル」自体新しい概念で専門的な

言葉なので、辞書では出てきてくれません。手元にあった電子辞書にも

セクシャリティとしてのアセクシャルは載っていませんでした。

(wikipedia以外で載っている辞書があったら教えてください!)

ただ形容詞としての用法があるようで、

それについては英英辞典を引けば分かります。

www.life-amayadori.com

 日本語ではアセクシュアルという形容動詞で載っていて、

《無性の、性別のないの意》ファッションで、男女の性別のはっきり

しないさま。アセクシャル。「アセクシュアルなデザイン」

(デジタル大辞泉より)

と出てきます。これは英語の「unisex」と同じ意味ですね。

 一方「asexual」を英英辞典で引くと、

1.not having sexual organs or not involving sex

2. not having any sexual qualities

3. not interested in sex

(ロングマン現代英英辞典より)

とたくさん出てきます。1つ目にある「organs」は

a part of the body, such as the heart or lungs, that has a particular purpose

(ロングマン現代英英辞典より)

と書かれていて、「特定の役割を持っている、心臓や肺のような体の一部」と

分かります。日本語では楽器のオルガンのイメージが強いですが、臓器、器官

という意味もあるようですね。

 ちなみに英英辞典で「organ」を引くと、2つ目の意味として

 a penis – used because you want to avoid saying this directly

(直接言うことを避けたいために使う)

と書かれていて、男性器のスラング、隠語にも使われるそうです。

例が例なんですが、こういったスラングも分かる所も英英辞典のいいところ

だと思います。

1つ目の後半にある「involve」は、「turn」と同じような意味を持つ語幹の

「volve」に「in」がついて、内側に転がる→巻き込まれる、関係するといった

意味があります。英英辞典とは関係ないんですが、語幹や接頭語の意味を覚えて

おくと、何となくの意味を想像出来たり、深くその単語を理解できるので

おすすめです。

 他にも再びという意味がある「re」が付くと「revolve」となり、

再び回る→何度も回る→回転するという意味になります。名詞になれば

「revoltion」で、世の中を回転、ひっくり返す→革命というイメージです。

 外を表す「e」が付くと、外に回る→外に広がる→発展する、進化する

という意味の「evolve」になります。

 

 説明2つ目にある「qualitiey」はクオリティ、品質という意味もありますが、

something that people may have as part of their character,

for example courage or intelligence

(勇気や知性のように、性質の一部として人々が持っている

かもしれないもの)

という「character」と同じような意味もあるようです。

長くなりましたが、まとめると

1.not having sexual organs or not involving sex

(生殖器官を持っていない、またはセックスに関わらない)
2. not having any sexual qualities

(性的な特徴を持たない)
3. not interested in sex

(セックスに関心がない)

という色んな意味のアセクシャルがあるようです。

 これだけでも、日本より英語圏の方がアセクシャルについて深く研究され、

関心があって、浸透しているとわかるような気がします。

 また、日本語では「性別がない」というのを「男女の性別がはっきりしない」と

表現しています。これは、性別は男か女のどちらかだ、という性別二元論が

浸透していることを示唆していると思います。一方、英語の方には

「man」「woman」という言葉はありません。また、日本語が「セックス」

という言葉を使っていないのに対して、英語では何回も出てきます。

 辞書を見てみると、国民性や考え方がはっきりと見えます。

そのため、英和辞典を使うと日本語の考え方が混ざってしまうことがあります。

英語を英語のまま理解すると、また違った発見があると思うので、

ぜひ英英辞典を使ってみましょう!

(今回お世話になったロングマン現代英英辞典のリンクを貼っておきます。)

www.ldoceonline.com

僕が使っている電子辞書はこれです。たくさんの辞書が1つになっているので、

辞書の読み比べをするのも楽しいですよ。

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