ゲイでノンセクシャル~人生の雨宿り~

雨ばかりの人生に、雨宿りができる場所を作りたい

幸せのかたち

 皆さんは、最近幸せだと感じたことはありますか?

僕は、温かいお風呂に入った時や美味しいご飯を食べて幸せだと感じました。

特にストーブを付けた時のあの独特のにおいは、小さい頃の楽しかった思い出が

蘇ってきて、こころもあったかくなります。(ストーブの上で焼いたおもちや

焼き芋はとっても美味しかったのを覚えています)

 でもストーブのにおいが苦手というひとも多いようで、僕の友達は

すぐさまマスクを取り出していました。(ちょっと悲しい……)

本来、あまりいいにおいでないはずのストーブのにおいがいいにおいだと

感じたのは、ストーブのにおいによって楽しかった思い出が呼び起されたから

でしょう。

 話は少し変わりますが、みなさんは「パブロフの犬」という言葉を聞いたことは

ありますか?これは「条件反射」に関する実験で、主に心理学に関する用語となって

います。

 実験というのは、とある犬にご飯を上げる前に必ずベルを鳴らすようにする、

という内容です。すると、犬の頭の中で、ベルが鳴る=ご飯がもらえるという

認識が生まれて、ベルを鳴らすだけでよだれを流し、ご飯を求めるようになった、

という結果が出てきました。

 本来、ベルを鳴らしただけではよだれを垂らすことも、ご飯を欲しがることも

ないはずです。でも、何度も繰り返す中で、無意識にベルとご飯を結び付けてしまう、

これが「条件反射」という現象です。

 実はこの条件反射は、犬だけでなく人間にもよく起こっている現象なんです。

例えば、仕事が終わった後にコンビニスイーツを買う習慣が出来ると、

仕事が終わりそうになると、スイーツのことで頭がいっぱいになるかもしれません。

 また、プレゼントでもらった物や、写真、アルバムなどを見ると、当時の記憶と

共に懐かしさや楽しかった思い出がよみがえってきますよね。

 実は、「条件反射」はいいことだけでなく悪いことにも結び付いてしまいます。

ご飯を自炊するのが面倒だと思いながら、毎日ご飯を作っていると、

ご飯を作ろうとする時間が近づくだけで憂鬱になるでしょう。

 また、恐怖症というのもこの条件反射が大きな原因の1つで、

高いところから落ちてしまった、落ちそうになったという経験があると、高所恐怖症

になることがあり、学校で何度も嫌な思いをしていると、学校=嫌なことが起こる、

と思い込んでしまい、学校恐怖症や不登校に陥ることもあります。

 「条件反射」として結び付きやすいのは、「何度も繰り返すこと」そして

強い印象が残ること」です。毎日疲れたと口にしていると、知らないうちに

疲れたと思い込んでしまうかもしれません。誰かに告白をされた場所というのは、

頭の中に深く刻み込まれるものだったりします。(初恋ならなおさら)

 条件反射という言葉だけ聞くと堅苦しいですが、要は日々の小さな出来事も、

たまに起こる大きな出来事も、全てが明日につながるということです。

 もちろん、宝くじが大当たりする、恋が実る、世界中を旅する、といった

大きな幸せを得ようとすることは、夢があって素敵なことだと思います。

でも、最近は夢を見過ぎていて、現実をおろそかにしている人が多いような気が

します。もう一度日常を振り返ってみてはどうですか?

 朝起きて、命があることに感謝しましょう。日をまたぐことが出来なかった人も

どこかにいるんです。美味しいご飯を食べられることに感謝しましょう。

毎日楽しくご飯を食べれば、何倍もご飯が美味しくなります。

頑張っている仕事の仲間、友達をねぎらってあげましょう。普段から

感謝を伝えることが出来れば、相手もいつか返してくれるようになります。

褒めてもらう前に、自分が褒めてあげることが大切です。

一日頑張った自分に、「疲れた」ではなく「頑張ったね」と言ってあげましょう。

マイナスの言葉は、自分自身をマイナスにしていきます。口癖になっていると

思ったら、意識してプラスの言葉に言い換えるようにしましょう。

 こうやって、小さな幸せを積み重ねることがとっても大事だと思います。

旅行に行くと確かに楽しいです。でも、帰ってくると日常に戻ってしまいます。

派手にお買い物をするのは気持ちがいいです。でも、毎回お金を使いまくる

訳にはいきません。でも、毎日の中に幸せがあると毎日が楽しくなり、

何度でも幸せを感じることができます。

 ただ、毎日の中にある幸せを見つけることは、きっと子供のころにみんな

できていたことだと思います。

 知り尽くしているはずの学校を何回も探検したり、ボール1つあるだけで何時間も

遊んだりしていたでしょう。学校から帰ってきたら、楽しみにしていた漫画の新刊や

新発売のゲームを買いに行ったり、友達の家に遊びに行ったりしていたでしょう。

でも、大人になるにつれて「これをやっても無駄だよな」「時間がもったいない」と

効率ばかりを求めたり、言い訳ばかりするようになってしまいます。

それはしなくてはいけないことが増え、やらなくてもいいことをしなくなるからです。

童心に帰るというのは、現実の中で楽しみを感じることではないでしょうか?

無駄なことを無駄だからと突っぱねるのではなく、無駄のまま楽しんでみてください。

 おもむくままに絵を描いてみる、弾けないピアノに挑戦してみる、

あてもなく散歩をしてみる、友達と公園で遊んでみる、無駄のように見えて、

やってみると案外楽しいし、思いがけない幸せが見つかるかもしれません。

その見つけた幸せが更なる幸せな出来事と結びついていくと、かけがえのない

宝物になると思います。(恋人の好きなところって案外なにげないところ

だったりしますよね。恋人という大切な人ですらそんなものなんですから、

なにげないことってバカにはできないと思いますよ)

もし幸せ=特別、幸せ=なかなか得られないもの、と思っている人がいれば、

幸せ=日常、幸せ=たくさんあるもの、という考え方をしてみてはどうですか?

自分が幸せならば、ひとの幸せと比べる必要はありません。

僕の中でのストーブの幸せは、僕しか感じることができない特別な幸せですから。