ゲイでノンセクシャル~人生の雨宿り~

雨ばかりの人生に、雨宿りができる場所を作りたい

太ることは悪いこと?

 世の中の人の多くは、「太りたくない」「健康診断やばい」「瘦せたい」と

嘆いています。まいてやクリスマスにお正月、成人式と、たくさんのイベントが

詰まったこの時期ならなおのことですね。でもふと思ったんです。

 

「太ることって本当に悪いことなの?」

「本当に瘦せる必要あるの?」

 

なぜそう思ったのかというと、昔のメモが出てきたからです。

そのメモには、合唱部だったころに受けたレッスンの先生の言葉が書かれていました。

(ちなみにその先生は全国で金賞を取る団体にもレッスンしている凄い人です。

野球でいうと、甲子園にでる高校を教えるぐらいでしょうか?)

 

「あなたたちは育ち盛りよ。本当に必要になるまで絶対に痩せたいなんて

思っちゃだめ。ダイエットっていう言葉は文字通り”die”、つまり

死を含んでいて、”et”っていうのは近づくって意味があるのよ。」

 

 その時は何気なくメモったのだと思うのですが、今読み返すと深い言葉だなと

思いました。少し調べてみると”et”はフランス語で”and”のような意味があるよう

ですね。(間違えていたらごめんなさい)

”diet”という言葉自体は

a way of eating in which you only eat certain foods,

in order to lose weight, or to improve your health

(体重を減らすため、もしくは健康を向上させるために、

特定の食べ物だけを食べる食事のやり方)

the kind of food that a person or animal eats each day

(人や動物が毎日食べている食べ物の種類のこと)

と出て来て、元々の語源は「痩せるため」ではなく「食事」「生活習慣」の方から

来ているらしいです。(ロングマン現代英英辞典より)

  毎日おいしいご飯を食べて、しっかり栄養を取る、それこそが”diet”の

本来の姿なのです。いつしか体重を減らすことが"diet"となってしまっています。

 ちなみに自然界では、太ってしまう動物はほとんどいないそうです。

それは、太ることで俊敏性がなくなり、獲物を捕まえられなくなる、もしくは

他の動物から逃げなれなくなるからです。そのためどんなに空腹であっても、

肉食動物たちは腹6~8分で食べるのをやめるそうです。

(動物園の動物は別だとは思いますが……)

ある意味太っていることは人間らしいのかもしれません。

 実際、人間の場合には太っていることがモテる条件になることもあります。

太っているということは、それだけたくさんの食べ物を食べて、健康的であるという

ことであり、財力、権力を持っているということになるため、アフリカや島国といった

厳しい自然環境にある国ほどその傾向にあるようです。

つまり、細い人が人気である日本は食べ物に恵まれすぎているのでしょうね。

 また、日本では「普通であること」が好まれるような気がします。痩せすぎても

太りすぎても、食生活が乱れていてだらしがない、という印象を受ける人が

多いと思います。

 ちなみに世間で「イケメン・美女」と言われる人たちは、顔のパーツが左右対称

であったり、パーツとパーツの距離が等間隔であったりする顔なんだそうです。

言うなれば「特徴がない顔」こそがいい顔なのかもしれません。

それだけ日本では「標準的なこと」が好まれるのでしょう。

 ただ、この「標準」は場所や環境が異なると変わってしまうのが面白いです。

例えば、ゲイの世界ではGMPD(ガチムチ、ぽっちゃり、デブ)と呼ばれる

いわゆる太めの男性が人気者です。でも、アイドルやモデルの世界では、

並大抵の努力では得られないようなスタイル、プロポーションがいいとされますよね。

でも、このまったく正反対に見える世界には共通点があると思います。

 

 人間であれば誰だって美味しいものを食べたり飲んだりしたいと思うはずです。

でも、それを我慢することで「我慢できるんだ、すごい!」という賞賛を浴びることが

できます。そして、いいスタイル、細身の体を作ることで、いちいち口にしなくても

外から見るだけで「あの人は努力しているんだ」と思われますよね?言うなれば、

瘦せることによって自分の努力を密かに自慢しているのでしょう。

 これは、太めが人気のゲイの世界でも同じで、体の筋肉は、努力しないと

つきませんし、体重を意図的に増やそうとしても案外増えてくれないものです。

そのため、太めの体形を作ること、それを維持することで努力を自慢していると

言えます。「努力を口に出すと嫌われてしまう、けど誰かに褒められたい」

という日本人の性格が出ているなと思います。

 もちろん食べ過ぎてしまって、健康に問題があるから痩せたいという人も

いるでしょう。そういう人は多少は瘦せる必要があるかもしれません。

でも、そうでないなら「痩せることで得られる満足」と「食べたいものを食べる満足」

のどちらがいいのか考えるべきだと思います。

 人間の体は、自然界からかけ離れているとはいえ、その本能はそう簡単には

変化しません。次の食事がいつできるのかわからない自然界では、積極的に

栄養、エネルギーを蓄えようとするのです。そして、簡単には消費しないように

筋肉、脂肪として体に蓄え続けようとします。言うなれば、瘦せるということは

体にとっては栄養が足りていない緊急事態なのです。

 そのため、「飲むだけで瘦せる」「簡単に瘦せる」なんていうものは

基本的に体にとって毒だと思います。(実際、よくわからないものをたくさん混ぜた

だけの下剤のようなものもあります。結果、体からいろいろ出るので体重が一時的に

減るだけです)健康的に問題がないのに、さらに痩せたいと思う人は要注意でしょう

 先ほども述べましたが、瘦せることだけでなく、筋肉をつけることも努力しないと

得られません。だから「痩せたい」ではなく「筋肉増やしたい」と考えるのも

ありなのではないでしょうか?筋肉を鍛えるなら、しっかり栄養を取った上で

努力ができます。むしろしっかり食べないと筋肉はついてくれません。

筋肉があるとパワーが出ますし、健康にもいいです。ある意味筋肉は最強なのです。

 もちろん筋肉がつくと、体重はいくらか増えますし、見た目も太くなります。

でも、長い目でみると脂肪が筋肉に変わっていくのです。体重が増えることを

嫌って、脂肪とともに筋肉まで減らすようなダイエットをする人が結構います。

体重だけで痩せてる太っているを判断するのは、よくないとは思いますが、

残念ながらそういう風潮があるのは事実です。体脂肪や筋肉量も図れる

体重計もあるみたいなので、そっちを使うのもいいかもしれません。

 また、インナーマッスルがしっかりしていると体が引き締まってたるまなく

なるので、見た目の変化は鍛え方にもよると思います。

(僕は、あんまり筋肉に詳しくないのでごめんなさい)

 これからは「痩せるダイエット」「体重をとにかく減らすダイエット」ではなく、

規則正しいダイエット(食事)で筋肉をつけることがはやって欲しいなと思います。

(ちなみに合唱や吹奏楽は微動だにしないのに、全身をフル活用しないと

いけないので、見た目以上にインナーマッスルが鍛えられますよ)