ゲイでノンセクシャル~人生の雨宿り~

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日本語ってすごいんだ!

 僕は、高校時代に合唱部に所属していました。その関係で、

言葉についていくらか独学ながら勉強いていました。その時の経験や、

今まで受けてきたレッスンから学んだ「日本語」について書いていきたいと思います。

 

まず、日本語というのはとっても珍しい言語なんです。

 第一に日本語は子音と母音を組み合わせて、1つの音を作ります。

母音というのは「あいうえお」のことで、子音はそれに付随する

「k,s,t,n,h,m,y,r,w,g,z,d,b,p」のことです。ローマ字で考えると分かりやすく、

例えば、「ねこ」という言葉は「えお」という母音にそれぞれ「n」と「k」が

くっついて「ne」「ko」となって「ねこ」と発音されます。

 対して、英語ではねこは「cat」ですが、「c」「a」「t」というアルファベットの

組み合わせで発音されます。アルファベットも「a,i,u,e,o」が母音なのですが、

全ての子音に母音がくっつくわけではありません。実際、「cat」の「t」には

母音がついていませんが「キャット」というように「t」には「o」の母音が

含まれているんですね。ただ発音次第でキャットゥのように、「u」になったり

そもそも「t」の摩擦音だけ鳴らしてほぼ発音しないこともあります。

この母音が中心の言語というのは世界ではマイナーなほうで、ポリネシア諸島や

ハワイ、日本などの島国で見られる特徴なのだそうです。

 また撥音である「ん」の音が一つの音節になるのが日本語の特徴で、

基本的に一つの音節には一つの音しかきません。対して外国語は、「インターネット」

と一つ一つ分けては読まず、「インタネッツ」と一音節で読みます。

「こんにちは」と読み上げるときに外国のひとが「コニチハ」となるのは、

「ん」を音節にするという概念がなく、「こんに」の部分が詰まってしまうからですね。

 第二に、日本語は表語文字である漢字と、音節文字であるかな文字が

混ざっています。表語文字は、漢字のようにその文字ひとつだけで意味が分かる

もので、音節文字とは音の組み合わせて意味を表現する文字です。

 例えば、「日」という漢字は本来太陽を表す象形文字だったので、この漢字を

見るだけで太陽に関する言葉だと分かります。(曜日の「日」は昔は日時計で時間を

測っていたこと、太陽暦が用いられていることが由来というように推測ができます)

対して、かな文字では「日」は「ひ」で表します。ただ、「ひ」だけでは

「火」「非」「碑」「秘」など様々な「ひ」が存在します。そのため、

前後の文脈やイントネーションで「ひ」を聞き分けているのです。

(「かき」は頭にアクセントがあれば「牡蠣」、後ろのイントネーションが上がれば

「柿」ですし、同じ頭にアクセントがあっても季節の話をしていれば「夏季」だなと

判別が付きます)

 そのため、「明日、二十日は日曜日だ」という問題が日本語検定1級レベルの超難問

だと聞いたことがあります。「あす」「はつか」「にち」「ひ」と全ての「日」が

違う読み方をするからです。

対して、アルファベットでは「tomorrow」のようにアルファベットの並びで意味を

作ります。アルファベットにも並び自体に「語幹」というものが存在し、

「to-morrow(moning)」つまり、行き先を指し示す「to」と朝を意味する「morrow」

で「朝に向かって→翌朝→翌日」となります。ただ、「tomorrow」という言葉の

並びは変化しようがありませんし、並びが変わると意味が変わってしまいます。

 また共にプライ[prā]と発音する「pray」「prey」もアルファベットの並びを見れば

すぐにわかりますし、イントネーションで区別することもありません。

(ちなみに前者は「祈る」、後者は「獲物」という意味の英単語です)

 アルファベットは「tomorrow」とつづりが全て分からないと意味を伝えることが

できないのに対して、日本語は漢字が分かれば「明日」、読み方さえ分かれば

「あした」と表現できるのです。その点、漢字はアルファベット、かな文字は

ローマ字のような役割をはたしていて、表現の幅がとても広いんですね。

様々な文化を取り入れてきた日本らしい特徴だと思います。

(トゥモローと無理やり英語をカタカナに落とし込むこともできます)

 第三に擬音語、擬態語の数がけた外れに多いです。

擬音語は「ニャー」「ガサガサ」「バタン」といった実際に聞こえる音を文字に

したものです。オノマトペとも呼ばれる擬態語ですが、日本語は聞こえた音を

そのまま表現できるかな文字のおかげで、違和感なくかつかなり正確な擬態語を

いくらでも生み出せます。

 例えば、犬の鳴き声を英語では「arf」「bau」などで表現しますが、

日本語では「ワン」「アウ」「ウォー」「ガルル」「キャン」などよく使う

表現だけでなく、聞えたままに表現した独特な表現も作れるのです。

 また、「キラキラ」「ポツポツ」「スルスル」といった擬態語も

ものすごい多いです。これはそれぞれの子音、母音が持っているイメージが

しっかりしているからです。

 例えば、「カラカラ」という擬音語は全て「ああああ」という「あ」の母音です。

「あ」の母音は、口の中を大きく開き、あまりこもらせずにストレスなく「あ」と

発音するので、明るい、元気、乾いた、といった印象を受けます。

「朝」という言葉自体がなんとなくさわやかに感じるのは、どちらも「ああ」と

「あ」の母音だからでしょうし、青よりも赤が鮮やかな印象を与えるのは、

赤の方が「あ」が多いからでしょう。

 そして「カラカラ」は「k」「r」が子音にありますが、「k」は喉に少し

ストレスをかけて引っかけて発音するので、「k」自体にもひっかかる感じがします。

「苦しい」「悲しい」「感動」というように心に関することは、「k」が含まれる

ことが多く、「釘」「剣」のように固いもの、とがっているものや「乾燥」「枯葉」

のように水分がないような言葉が多いように感じます。

 また「r」は舌を上に付けて巻いて発音するので、「ルーレット」「ランニング」

のような回ったり、動きがある感じがします。

 まとめると「カラカラ」というのは、水分がないところを軽いものが回っている、

動いて音を立てている様子を表していますね。

一方「カラカラ」ではなく、「ガラガラ」にすると、だいぶ重さがまして、

ずっしり感が出ます。これは「g」が「k」に比べて勢い良く発音しないと

出せない音であることや、濁点が付くことによってより抵抗が強くなって、

何かに引っかかったように感じるからですね。

 他にも「い」の母音は、口を横にして平たく、そして少し喉に引っかけて

発音するため、冷たさや固さがある印象を与えます。キラキラ、ひんやり、湿布とか

ですね。「う」の母音は、口をとがらせて少しだけこもらせて発音するので、慎重さや

息遣いを感じます。すくう、フーフー、つみきなどです。「え」の母音は、

横に開きつつも、前に真っ直ぐ発音するため、すかした感じや前に進む感じがします。

結婚、手紙、レールなどです。「お」は口の中を開いて、中でこもらせて発音するので

ずっしり感やぬくもりを感じます。おおきい、ほかほか、のっしりなどです。

  子音の場合、「s」は息を細いところに通して鳴らす摩擦音で、しっとりのような

湿り気や、ささっとのようなスピード感、そっとのような息をひそめるイメージです。

(全部紹介すると量がヤバいので割愛します。良かったら他の音も調べてみて

ください。)

 今紹介したのは、あくまでイメージです。もしかしたら文字→イメージではなく、

言葉→文字→イメージなのかもしれません。ただ、言葉によって積み重ねられた

それぞれの母音、子音のイメージがあることは確かです。

 普段何気なく使っている日本語ですが、実はすごい所や素敵な部分が

たくさんあるということを知ってもらえると嬉しいです。