ゲイでノンセクシャル~人生の雨宿り~

雨ばかりの人生に、雨宿りができる場所を作りたい

ノンセクシャルのあるあると僕の恋愛観

 何度もこのブログで話していますが、僕はゲイでありノンセクシャルです。

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 僕はお世辞にも楽な人生を歩んできたとは言えず、それなりに苦労をして

それなりに嫌な思いもしてきました。そこで、ノンセクシャルだからこそ感じた

思いや、よく言われる言葉を紹介したいと思います。

 

1.実はむっつりなんでしょ?

 これは飲み会に行くと結構な確率で言われますね。普段から人前では

ほとんど性欲というものを匂わせない(というよりは匂わせることができない)ため、

「実は熟女好きだったりして」とか「2次元大好きなやつか」とか

「案外裏ではがつがつのむっつりそうだね」とよく言われます。

 また「性欲がないのって怖いよ。突然爆発しそう」と言われたこともあって、

どうやら性欲をあまりにもクローズにしていると、なんか裏があると思われて

しまうようですね。

 悔しいことに、僕には他人に向かないだけでちゃんと性欲があるので、

むっつりと言われてしまうと否定はできないんですよね。ただ、男だったら誰しも

女に性欲が向くのは当たり前だし、それをオープンにすることが求められているのも

変だなと思います。

 「やっぱり黒髪のロングだな」「スク水ってエロいよな」「おっぱいはやっぱり

でかいのがいい」みたいな会話は、男子の中だとわりと当たり前ですが、

聞いていてあんまりいい気はしません。共感できないというのもですが、

これを女子が聞いていたらどう思うんだろうか?と思ってしまいます。

 というのも男子の方が性欲をオープンにしている割には、女子に対して

「あいつ性欲強そう」とか「結局セックスしたいんだろ」のように、

性欲をオープンにすることはダメなことのように、話すことが多いですよね。

 これって結局は、性欲があるということが男としてのステータスであると

捉えているように感じます。そのため、男らしさが欠けている女々しい男子や、

女子に対して、性欲をオープンにさせないようにしているのかなとも思いました。

もしかしたら性欲をオープンにしないからこそ女々しいと思われるのかもしれません。

 「実はむっつりなんでしょ」と言われたときは、ノンセクシャルだから答えにくい

というよりは、性欲をオープンにしているヘテロ男子以外を見下しているような気が

して嫌、という方が近いと思います。

 

2.純粋だね、ウブだね

 これもよく言われますね。やっぱり恋愛感情だけしかないっていうのが、

小~中学生の恋みたいだと思われてしまうのでしょう。

また「性欲がないっていうのは、臆病なだけだよ」とか「経験不足なだけじゃない?」

とも言われます。その点で、やっぱり性愛を伴わないことが未熟だと思われて

しまうのでしょう。

 これは僕自身もとっても悩みました。ノンセクシャルじゃなくて、単なる経験不足

なんじゃないか?ただ現実でエッチをすることを怖がっているだけではないか?と

何度も考えました。ましてや、僕の場合は他人に向かないだけで、それなりに性欲は

あるので、なおさら悩んでしまいました。

 ただ、現実の男子に対して、エッチなことを想像するのがとても嫌でしたし、

何より相手の体に自分から触るのも、相手から触られるのもあんまりいい気が

しませんでした。特に激しめのボディタッチをされると全身がソワソワしたり、

ゾクゾクしたりして、無意識に拒絶しようとするんです。バリカンを耳元に

近づけられると、腰の辺りがゾクゾクしませんか?あんな感じのやつが全身に

回る感じです。

 また好きな人とずっと一緒にいたい、という気持ちが理解できなくて、

たまに会うからこそいいじゃん!ずっと一緒にいると疲れちゃう、と感じます。

 やっぱりこれって経験不足のレベルじゃないな、と思います。

もちろんこれからの人生で考えが変わっていくかもしれませんが、自分からは

変えたいとは思わないので、ノンセクシャルであることは間違いないと思います。

 

3.恋とか興味ないでしょ?

 これは僕がゲイであるからでもあると思います。僕の場合とにかく女っ気がない

らしく、恋に興味がないように見えるらしいです。確かに僕は男子よりも女子の方が

話が合うので、楽ではあります。そのため、女子の方が人見知りせずに話すことが

できます。(逆に男子は何を話していいのかわかんないです)僕の女子の友達は、

たぶん僕のことを男として見ていないと思います。(吹奏楽部や合唱部という

部活柄もありますが)

 恋に興味がないわけではないのですが、たいていの場合友達で満足してしまうのは

事実です。好きな人の家にいくことも、二人きりで映画にいくことも、

食べ物や飲み物をシェアすることも、同性の友達なら案外すんなりとできて

しまうんですよね。僕自身がずっと一緒にいたいというタイプではないこともあって、

本当に恋人がほしいかと言われると、正直微妙ではあります。

ただ、自分を理解してくれる大切な人なら迷わず欲しいと言えます。

ある意味で「恋に興味がない」というのも間違いじゃないような気がしますね。

(外に出さないだけで、一目惚れしたりカッコイイと思うことはよくあります)

 

4.熟年夫婦に憧れる

 僕は、学生のような甘酸っぱい恋もしてみたいと思うのですが、

長年寄り添ってきた夫婦の関係にも憧れるんです。

毎日欠かさず行ってきますのキスをする、疲れているだろう相手のために

プレゼントをこっそり用意してあげる、相手に喜んでもらうために家事を

さりげなくやっておいてあげる、といった日常に混じった小さな愛が

とっても素敵だなと思います。

 また「僕のこと好きだよね?」「本当に愛してる?」と口にしなくても、

互いを信頼し合っていて、態度で愛を示す関係って本当にかっこいいですよね。

 ただ、最初からそういった関係で付き合うことってあんまりないですよね。

結局体の関係を避けることって難しいんだ、となってしまいます。

どうして最初ってみんなイチャイチャして、好きだよ好きだよ好きだよって

なるんでしょうね?僕は恋に対して冷めているのでしょうか?

 

5.小説やドラマの展開が読めないことがある

 僕は、小説を読むのが好きなんですが、結構な頻度でセックスのシーンが

出てきますよね?その展開が読み込めないことが多いんです。

えっなんでいきなり濡れ場のシーンになったの?そんな簡単に体許しちゃうの?

この人あの人のこと好きってどこに書いてあったっけ?というように、

とにかく「性」に鈍感なんです。

 時には、本当にこのセックスのシーンって必要?ただ筆者が書きたかっただけ

じゃない?と思うこともあります。小説の世界観に入り込めなかったり、

小説の全てをかみしめることができずにモヤモヤしたりすることも多く、

いかにセックスというものが人の奥底に根付いているのかを痛感します。

(セックスというものは、ある意味みんなが共感できて、みんなが知っている

概念だからこそ、幅広く受け入れられるのでしょうね)

 ただ、その一方で恋愛感情や悲しみ、憎しみ、怒りといった心情には敏感のようで、

つい描写にない感情も感じ取ってしてしまうので、解釈違いを引き起こしたり、

結末が読めてしまったりすることも多いです。だからこそ、僕が面白いと思った作品は

本当にしっかりと描写がされていて、作り込まれた世界観がある話が多いです。

(最近は森絵都さんのカラフルを読んでジーンとしてました)

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感想(118件)

6.心の奥底に「諦め」がある

 これは僕の性格もありますが、恋愛に対して心の奥に「諦め」があるのは事実です。

ゲイであるというだけで出会いは少なく、しかもその多くが体を求める関係が

付きまとってきます。そのため、恋人は得られないのかもしれないという「諦め」が

あるからこそ、「友達で充分」「今に満足」と思えるのかもしれません。

「好きな人にはたまに会えればいい」というのも、断られるのが怖い、

毎日会うなんて大変だよな、といった「諦め」が多少あるのは事実です。

 これは僕の過去の恋愛経験で染みついたものだと思います。

「あの人かっこいいな、でも好きって言えない」「ノンケに恋してしまった、たぶん

叶わないんだろうな」「カミングアウトをしたい、でも嫌われたら悲しいしなぁ」

こういった小さな積み重ねによって、恋愛に対して臆病になっているのでしょう。

 傷付くぐらいなら最初から期待しないほうがいい、一度踏み込んでしまうと元には

戻れない、終わってしまう悲しみを味わいたくないから始めない、「諦め」というのは

僕にとって心を守る手段だったんですね。

 思春期に養った精神というものはなかなか変わらないもので、今も気づけば

「諦め」があります。大きな幸せを追い求めるのではなく、今ある幸せを

嚙み締めようとすることは悪いことではないと思います。ただ、いつかは

諦めないで、必死にもがくような恋も出来るようになりたいなと思います。

まだまだ人生は長いので、きっと運命の時が来ると思います。

(歳をとった方が、体目当てでない付き合いをする人が増えますからなおさらですね)